女子会を通じて見えた、社員同士の交流がもたらす効果とは

1.はじめに

 皆さんは「働きやすい職場」と聞いてどのような職場をイメージしますか?

 日本能率協会マネジメントセンターの調査によると、働きやすい職場とは誰もが安心して発言や行動ができる職場環境を指します。つまり心理的安全性がある職場ということです。この心理的安全性の実現に欠かせない要素の一つが「社員同士のコミュニケーション」です。

 しかしここ数年、リモートワークが普及し社員同士で顔を合わせて仕事をする機会が減っています。特にIT業界でのリモートワーク実施率は約55%と、他の業界に比べて圧倒的に高いです。

 また、今まで当たり前のようにあったであろう飲み会などの社内の集まりも、新型コロナウイルスの影響やプライベートの時間も大切にしようというワーク・ライフ・バランス等の多様な働き方の考え方が広まったこともあり、かなり減少していることが分かります。

 

 このように社員同士でコミュニケーションをとる場は減少しており、社内で社員同士の関係を築くことが難しくなっています。

 IT業界は他業界よりも女性の割合が少なく、ITコンサルタントは他プロジェクトとの関わりが少ないと言われる職種です。そこで、普段交流がほとんどない、社内の女性同士での繋がりを作ることを目的として、今回私たちDirbatoは「Dirbato女子会」を開催したところ、なんと参加した女性社員の約80%が「満足」と感じるような大盛況の会となりました。


2.女子会の様子と具体的なトピック

 女子会は、運営者がランダムで決めた5~6人で1テーブルを構成し、トークテーマはフリーというルールで開催しました。Dirbatoの女性社員たちの間では、時間が足りないくらいに会話が弾みましたので、内容を一部ご紹介します。


①キャリア・ライフプラン

 結婚・出産・子育てといったライフイベント視点から見た場合のキャリアプラン、仕事視点から見た今後のキャリアやライフプラン、といった話は興味を持ちながら話されている方が多かったです。近年では性別関係なく育児を行うことが当たり前にもなってきましたが、やはり女性が大きく悩むポイントの1つですね。

 キャリアについては、子育てとの両立だけではなく、新卒社員や若手社員ならではの悩みや今後のキャリアについての話も挙がっていました。先輩社員からのアドバイスだけでなく、先輩がこれまで経験してきたこと(バックグラウンド)を聞くことでキャリアプランを考える上での引き出しが増やせる効果があったのではないかと思います。

②子育てについて

 お弁当のレパートリーをどう増やそうか、というような日常のちょっとしたお悩み共有や、子育てにおけるたわいもないあるある話をする社員も見られました。小さな悩みだとしてもこのような場で話せることによって、お互いの子育てに関する知識やこれまでの経験で得たノウハウを自然と共有し合い、新たな発見にも繋がったのではないでしょうか。

③プライベートの時間の使い方

 皆さんのプライベートの時間の使い方は映画鑑賞、読書、旅行、友人と食事など様々でした。特に盛り上がっていたのが推しについてです。アイドルやアニメ、歌手など、同じ趣味の社員さんが見つかり、大盛り上がりしているテーブルもありました。推し活や趣味などプライベートでの話を通じて女子会の場ではなく、別日にまた集まる約束ができたなど、新たな交流が増えた人もいました。

 交流の輪が女子会を通じて広がることは今回の目的の一つであり、次の交流の場へ繋げられる良い機会になったと考えています。

  

 ここではすべての会話を紹介することはできませんが、業務に関係のある話も趣味のような軽い話も日常のお悩み相談も、総じて年齢や職位や部署に関係なく、フランクに会話を楽しんでいる印象でした。中には恋バナで盛り上がる卓もあったり。

 なぜ今回は上記のような会話となったのでしょうか。

3.女子会でフランクに、かつ多岐にわたる対話ができたのはなぜか

 今回の女子会では様々な年齢、職位、部署の方が参加していましたが、皆が多岐にわたる話題でも楽しく会話ができた要因として以下の2つがあると考えています。

1)「女性」という共通点から自己開示がしやすい環境であった

 自己開示とは、自身の思いや価値観を共有することです。今回は前提として「女性」という共通点があったため、女性ならではの悩みの相談や会話に共感を得やすい点から自己開示がしやすい環境であったと考えます。自己開示されることで、その人の価値観やプライベートな一面が垣間見え、その人により親近感を覚え、さらに深い話ができる…といったようなサイクルがあったのではないでしょうか。

2)席替えによる様々な話をするきっかけづくり

 会の前半は様々な職位・部署混合で各テーブルを構成し、後半は近い年齢・職位で固めてテーブルを構成するよう、会の途中で席替えを行いました。このため前半は若手から先輩社員への業務・キャリア・ライフプランの相談や、先輩社員の経験談、アドバイスが話題に挙がることが多く、後半は同世代での悩みの共有や趣味、プライベートに関する話題が多く挙がっていました。接する層が変わることが会話の種類が増える要因となったのではないでしょうか。

 自己開示をし、様々な話題で会話をすることで、以下のような効果があることが言われています。
  • 良好な人間関係を築ける
  • 短時間で距離を縮められる
  • 相手と打ち解けやすい

 実際に会実施後のアンケートでは、今回の女子会の満足度としては「満足」が約80%、「やや満足」が約20%という高い満足度となっており、満足度回答の理由として「継続的に連絡の取れる関係を築くことができた」「普段職場では話しづらいような悩みをお互い吐き出し合いリフレッシュできた」「初めて顔を合わせた方ともざっくばらんにお話ができた」というような声をいただきました。

 わずか2時間ほどの会でしたが、普段関わることが少ない女性社員同士、濃密なコミュニケーションをとることができ、社内の繋がりを広げる機会になったと考えます。

4.心理的安全性がある職場の働きやすさ

 日本能率協会マネジメントセンターの調査によると、働きやすい職場とは誰もが安心して発言や行動ができる職場環境を指します。つまり心理的安全性がある職場なのです。

 本記事の冒頭で述べているように働きやすい職場を実現するためには心理的安全性を築くことがとても重要な要素です。

 心理的安全性とは組織や集団の中でも自然体の自分でいられる環境のことです。

 Google社の研究で「心理的安全性が高まると、チームのパフォーマンスが向上する」ということを発表して以降、世界中で注目が集まっています。

 心理的安全性を得るには以下の4つの因子があるとされています。

①話しやすさ

意見の表明や違和感の指摘が、誰でもできること

②助け合い

相談し合える雰囲気があり、トラブルの際にもお互いに協力して解決に努めること

③挑戦

アイデアを共有し合え、チャレンジや挑戦することが歓迎されること

④新奇歓迎

個性や役割に応じた強みを発揮でき、新しいものの見方を歓迎できること

 心理的安全性のある職場が組織にもたらすメリットは社員同士の対話が増える・アイデアが多く集まりやすくなるだけではなく建設的な議論が可能になるため、個人やチームのビジョンを明確化する効果も得られるのです。また、心理的安全性のある職場を作り出すことは自身のスキルや能力を積極的に活かせるため、仕事へのやりがいが生まれ、結果的に人材の定着率アップにも繋がります。

                      

 今回の女子会では心理的安全性の①話しやすさと②助け合いの要素を満たすことができたのではないかと思います。

 女性という共通点からさらに派生し、お互いに共通点を見つけて会話が盛り上がっている場面が今回の女子会では多く見られました。仕事とはまた一歩距離を置いてお互いに交流できる場があり、さまざまな情報共有もできる場があるということは心理的安全性のある働きやすい環境を作るためにはとても重要な機会の一つだと考えます。

■最後に

 今回は「女性」という共通点で社内交流の場を設けました。ここまでお話しした通り、今回の女子会ではフランクな多岐にわたる会話を通して新しい社内の繋がりが生まれた会となりました。

 Dirbatoでは女子会のほかにも、趣味でつながる「部活動」、興味でつながる「勉強会」、目的でつながる「ユニットプラン」など、様々な切り口で社員同士の繋がりを広げるきっかけづくりを行っています。

 女子会の定期開催に加え、今回の女子会の中で印象的だった会話から「ママ会」「パパ会」といったようなまた新たな切り口での交流会の実施など横展開していくことも、より社内での繋がりを広げ心理的安全性のある働きやすい環境づくりの1つとなるでしょう。

 以上、Dirbato女子会の開催を通して働きやすい職場とは何か、コミュニケーションにフォーカスを当ててお伝えしてきました。会社の働きやすい環境づくりには社員同士の交流が必要不可欠です。今後のDirbato社員の交流イベントに関する情報発信を、楽しみにしていて頂けたらと思います。

「心理的安全性の高い職場のつくりかた|Google流マネジメント手法も解説 」
引用:日本能率協会マネジメントセンター

https://www.jmam.co.jp/hrm/column/0006-psysafety.html
執筆者
R.Kawamura
株式会社Dirbato(ディルバート)
コンサルティンググループ コンサルタント

大学卒業後、新卒としてDirbatoに入社。クライアントの支援業務に従事。大手通信会社のサービス品質改善プロジェクトに参画し、主担当としてお客様業務における課題の分析から改善策の提案・実施までの改善業務全般を実施。PMOとしてプロジェクト推進も経験。
クライアント支援業務の一方、社内における勉強会実施・イベント企画といった社員同士の繋がりを広げる活動を積極的に行なっている。

Y.Nishiyama
株式会社Dirbato(ディルバート)
コンサルティンググループ アナリスト

大学卒業後、新卒としてDirbatoに入社。クライアントの支援業務に従事。大手国内電気通信事業会社のプロジェクトに参画し、お客様の映像伝送ネットワークの次期更改に向けた提案支援と社内ネットワーク更改における技術支援を実施。
主担当として基本設計から試験/構築までを支援し主に監視設計を担当。PMOとしてプロジェクト推進も経験。
クライアント支援業務の一方、社内におけるイベント企画や社内広報の制作メンバーとしても会社を盛り上げる取り組みに、意欲的に参加している。
監修
小河原 尚代
株式会社Dirbato(ディルバート)
執行役員
コンサルティンググループ パートナー

大学卒業後、大手SIerに入社。その後、日系総合コンサルティングファーム、外資系金融企業に参画。 DX推進、プロジェクトマネジメントを得意テーマとし、DX推進の一環で、IT組織変更も多く支援実績を持つ。 組織改革やシンプル化・自動化といった業務改革のマネジメント経験を豊富に有する。 クロスボーダーな課題解決が求められるグローバルプロジェクトの責任者も歴任。 2020年4月1日株式会社Dirbatoに参画。